糖尿病の方は熱中症になりやすい?原因と予防法を糖尿病専門医が解説👨⚕️
こんにちは⭐️
かけい内科 糖と甲状腺のクリニック院長の加計 剛(かけい たけし)です。
暑い日が続くと心配になるのが熱中症です。毎年多くの方が熱中症で救急搬送されていますが、実は糖尿病のある方は熱中症になりやすいことをご存じでしょうか。
「なぜ糖尿病だと熱中症のリスクが高くなるの?」
「水分補給はどのようにすればいい?」
「スポーツドリンクは飲んでも大丈夫?」
このような疑問をお持ちの方も多いと思います。
今回は、糖尿病と熱中症の関係や、暑い夏を元気に過ごすための予防法について、わかりやすくご紹介します。
👤なぜ糖尿病の方は熱中症になりやすいの?
糖尿病の方は、いくつかの理由から熱中症のリスクが高くなります。
① 脱水になりやすい
血糖値が高い状態では、余分なブドウ糖を尿と一緒に排出しようとするため、尿の量が増えます(浸透圧利尿)。その結果、体内の水分が失われやすく、脱水を起こしやすくなります。
さらに、夏場は汗によって水分が失われるため、脱水がより進みやすくなります。
② 体温調節がうまく働かないことがある
糖尿病が長く続くと、自律神経に影響が及ぶことがあります。
すると汗をかきにくくなったり、体温をうまく下げられなくなったりして、体に熱がこもりやすくなります。
③ のどの渇きを感じにくい
特に高齢の方では、加齢によってのどの渇きを感じにくくなることがあります。
糖尿病と加齢が重なることで、水分補給が遅れ、熱中症のリスクがさらに高くなるため注意が必要です。
☝️熱中症を予防するためのポイント☝️
熱中症を防ぐためには、日頃から次のことを意識しましょう。
また、発熱や下痢、嘔吐などで食事や水分が十分に摂れないときは、脱水や高血糖・低血糖を起こしやすくなります。体調が優れない場合は無理をせず、早めに医療機関へ相談しましょう。
👤スポーツドリンクは飲んでもいい?
熱中症対策としてスポーツドリンクを思い浮かべる方も多いですが、実は多くの商品には糖分が含まれています。
日常生活での水分補給であれば、水や麦茶がおすすめです。
一方、大量に汗をかいた場合や熱中症が疑われる場合には、水分だけでなく塩分(電解質)の補給も重要です。そのような場面では経口補水液が適していることがあります。
ただし、スポーツドリンクだけではなく経口補水液にも糖分が含まれているため、必要以上に飲み続けることは避けましょう。状況に応じて適切に使い分けることが大切です。
⚠️「シックデイ」は特に注意しましょう
糖尿病の方が発熱や感染症、胃腸炎などで体調を崩した状態は、「シックデイ」と呼ばれます。
シックデイでは、食事が十分に摂れなくても血糖値が高くなったり、脱水が進んだりすることがあります。夏場は熱中症も重なることで症状が悪化する可能性があります。
水分補給を心がけ、自己判断で糖尿病のお薬を中止せず、あらかじめ主治医から指示されている対応方法に従いましょう。不安な場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。
✨当院での取り組み✨
当院では糖尿病専門医として、血糖値の管理だけでなく、季節ごとの注意点や生活習慣についても丁寧にアドバイスしています。
「夏になると血糖値が乱れやすい」「熱中症が心配」「水分補給の方法が分からない」など、日常生活で気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
患者さま一人ひとりの生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる治療と生活習慣をご提案いたします。
暑い夏を元気に過ごすためには、熱中症対策と血糖管理の両方が大切です。こまめな水分補給と適切な暑さ対策を心がけ、体調の変化を感じたら早めに対応しましょう☺️💓
