健診で血圧が高いと言われた
「健診で血圧が高いと言われたけれど、自覚症状もないし様子を見ようかな…」
そんなふうに思っていませんか?
高血圧は、症状がなく進行しやすい病気です。
放置していると脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。
当院では、生活習慣の見直し、合併症の予防、必要に応じた投薬を通じて、一人ひとりに合わせた高血圧の管理を行っています。
また、甲状腺疾患など内分泌異常が隠れていることもあり、総合的な内科診療の視点が大切です。
健診で血圧を指摘された方は、症状がなくてもお気軽にご相談ください。
血圧とは?
血圧は、血液が血管内を流れるときにかかる圧力のことです。
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収縮期血圧(上の血圧)・・心臓が収縮して血液を送り出すときの圧
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拡張期血圧(下の血圧)・・心臓が拡張し、血液を取り込むときの圧
日本高血圧学会の基準では、
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正常血圧:120/80 mmHg 未満
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高血圧:140/90 mmHg 以上
健診で「130/85 mmHg以上」の値が続く場合も、将来の高血圧のリスクが高い予備軍として注意が必要です。
血圧が高くなる原因
血圧が高くなる原因はさまざまですが、大きく分けて以下のようなものがあります。
1. 生活習慣によるもの(本態性高血圧)
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塩分の多い食生活
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運動不足
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肥満
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アルコールの過剰摂取
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ストレス
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睡眠不足
2. 病気によるもの(二次性高血圧)
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腎臓の病気
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甲状腺機能異常(特にバセドウ病や橋本病)
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副腎の病気(原発性アルドステロン症、クッシング症候群など)
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睡眠時無呼吸症候群
考えられる疾患
健診で血圧が高いと言われた場合に考えられる疾患には、以下のようなものがあります。
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本態性高血圧症(生活習慣が主な原因)
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甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
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甲状腺機能低下症(橋本病)
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原発性アルドステロン症
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腎実質性高血圧(慢性腎炎など)
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腎血管性高血圧
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睡眠時無呼吸症候群
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クッシング症候群(副腎の病気)
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褐色細胞腫(まれな副腎腫瘍)
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メタボリックシンドローム
甲状腺と高血圧の関係
甲状腺ホルモンは、血圧や心拍数の調整にも関わっており、異常があると高血圧の原因になることがあります。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
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脈が速くなり、収縮期血圧(上の血圧)だけが高くなる特徴があります
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動悸、手の震え、汗をかきやすいなどの症状を伴います
橋本病(甲状腺機能低下症)
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拡張期血圧(下の血圧)が高くなる傾向があります
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むくみ、寒がり、体重増加、倦怠感などを伴うことがあります
こうした背景疾患を見逃さないことが、正しい高血圧治療の第一歩です。
当院で行う検査と治療
主な検査
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血圧測定(診察時・家庭血圧の記録)
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血液検査(腎機能、電解質、ホルモン)
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甲状腺ホルモン(TSH、FT3、FT4)
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腎機能(eGFR、クレアチニン)
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尿検査(タンパク尿、ナトリウムなど)
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心電図・心エコー・頸動脈エコー
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必要に応じて腹部エコー、ホルター心電図
治療方針
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食事療法(減塩、栄養指導)
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運動療法(有酸素運動)
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生活習慣の見直し(禁煙・節酒・睡眠)
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薬物療法(ARB、ACE阻害薬、利尿薬など)
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甲状腺疾患などの原因疾患がある場合はその治療を優先
よくある質問
Q1. 健診で1回だけ血圧が高かったのですが、様子見でいいですか?
A1. 1回だけでは判断できませんが、家庭での血圧測定をおすすめします。繰り返し高い値が出る場合は精密検査が必要です。
Q2. 血圧の薬は一度飲み始めたら一生ですか?
A2. 病状や体質によりますが、生活習慣の改善で減量・中止できる場合もあります。当院では段階的な治療を行っています。
Q3. 高血圧と甲状腺は関係ありますか?
A3. はい、特にバセドウ病や橋本病では血圧異常が起きやすいです。当院では血圧と甲状腺の両方を評価します。
院長より
健診で血圧を指摘されたけれど、症状もないし気にしていなかった…という方も多くいらっしゃいます。
ですが、高血圧は自覚症状が少ないまま、動脈硬化を進めてしまう怖い病気です。
また、甲状腺の異常が背景にある高血圧も少なくありません。
特にバセドウ病や橋本病の初期は見逃されやすいため、当院では内分泌専門医による丁寧な評価と治療を行っています。
「とりあえず様子を見る」前に、ぜひ一度当院にご相談ください。
東浦和駅から徒歩2分、予約制でスムーズな診療を心がけています。
