高尿酸血症
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が高い状態を指します。
一般的には、尿酸値が7.0mg/dL以上が続いていると「高尿酸血症」と診断されます。
有名な合併症に「痛風(つうふう)」がありますが、それだけではありません。
放置していると、腎臓の機能が低下したり、動脈硬化が進んだりすることもあります。
当院では、痛風の予防・発作の対応はもちろん、生活習慣病との関連を視野に入れた総合的な診療を行っています。
高尿酸血症の症状について
実は、尿酸値が高いだけではほとんど症状がありません。
しかし、以下のような問題が出てくると、日常生活に支障が出るようになります。
痛風発作(急性関節炎)
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足の親指の付け根が急に腫れて激しく痛む(夜間・明け方に多い)
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赤く腫れ、靴が履けないほどになる
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数日から1週間程度で治まるが、再発しやすい
その他の合併症
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尿路結石(腎臓や尿管に石ができる)
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慢性腎臓病(CKD)
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高血圧・糖尿病・脂質異常症と併存しやすい
このように、高尿酸血症は単独ではなく、生活習慣病の一つとして他の病気とも深く関わっています。
高尿酸血症の原因について
尿酸は体内で「プリン体(ぷりんたい)」という物質が分解されてできる老廃物です。
高尿酸血症になる原因は大きく分けて以下の通りです。
1. 尿酸がたまりやすい体質
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腎臓から尿酸がうまく排出されない(排泄低下型:全体の約60%)
2. 尿酸が作られすぎてしまう
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高プリン体食(レバー、干物、ビール など)
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激しい運動
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ストレスや過労
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急激なダイエット
3. その他の病気や薬の影響
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糖尿病、肥満、高血圧などとの合併
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一部の利尿薬、抗がん剤など
当院では、血液検査・尿検査を行い、尿酸値の上昇タイプ(産生過剰型/排泄低下型/混合型)を評価し、適切な治療方針をご提案します。
高尿酸血症によって引き起こされる病気
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痛風発作(関節の炎症、激しい痛み)
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腎障害・尿路結石(腎臓の機能が低下、石による痛み)
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高血圧・動脈硬化の進行
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メタボリックシンドローム・糖尿病との関係
尿酸値が高い状態を放置することで、将来の生活の質(QOL)に大きな影響が出ることがわかっています。
症状がない時期からの対応が重要です。
高尿酸血症の処置や治療法
高尿酸血症の治療は、まずは生活習慣の見直しが基本です。
必要に応じて薬物療法を併用します。
1. 生活指導(食事・運動)
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高プリン体食品を控える
(レバー、白子、魚卵、干物、ビールなど) -
水分をしっかり摂る
(尿酸を排出しやすくするため、1日2L程度を目安) -
野菜・海藻・乳製品を積極的に
(尿酸値を下げる働きがあります) -
適度な運動・肥満の解消
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アルコールは控えめに
2. 薬物療法(必要に応じて)
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尿酸の産生を抑える薬(アロプリノール、フェブキソスタット)
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尿酸の排泄を促す薬(ベンズブロマロン など)
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発作時には炎症を抑える薬(NSAIDs、コルヒチンなど)
※当院では、他の生活習慣病や甲状腺疾患との関連も見ながら、薬の選び方やタイミングも丁寧に調整します。
高尿酸血症についてのよくある質問
Q1. 痛風の発作が治ったら、もう通院しなくてもいいですか?
A1. 痛みが治まっても尿酸値が高いままだと、また再発します。発作予防のためにも定期的な通院・治療が大切です。
Q2. 食事だけで改善しますか?
A2. 軽度の方や若年の方は改善する可能性がありますが、多くの方は薬の併用が必要になります。
Q3. ビールだけがダメなんですか?
A3. ビールに限らず、アルコール全般に尿酸値を上げる作用があります。焼酎やワインでも油断は禁物です。
Q4. 健診で7.1mg/dLでしたが、すぐ治療が必要ですか?
A4. 数値や体質、合併症の有無によって異なります。まずは一度ご相談ください。
院長より
高尿酸血症は、痛風などのつらい症状が出る前に対処できる病気です。
ただ、症状がない時期は「放っておいても大丈夫」と思ってしまいがちなのが問題です。
私たち「かけい内科 糖と甲状腺のクリニック」では、生活習慣病の専門クリニックとして、尿酸値管理だけでなく、糖尿病・高血圧なども含めた総合的なケアを行っています。
東浦和駅から徒歩2分、通院にも便利な立地で、皆さまの健康管理をサポートしています。
気になる方はお気軽にご相談ください。
