メニュー

橋本病

橋本病(慢性甲状腺炎)は、自己免疫の異常によって甲状腺が慢性的に炎症を起こす病気で、最終的に甲状腺の働きが低下する(=甲状腺機能低下症)ことがあります。

日本では非常に多くの方が橋本病と診断されており、特に女性に多く、年齢とともに発症率が上がります。
多くの方は症状が軽いため気づかれにくいのですが、疲れやすさ・むくみ・気分の落ち込みなどが続く場合には、一度甲状腺の検査を受けることをおすすめします。

当院では、内分泌専門医が在籍しており、甲状腺エコーや血液検査により早期診断と経過管理が可能です。

橋本病の症状について

橋本病は、初期のうちは自覚症状がほとんどないことが多いです。
しかし、進行して甲状腺ホルモンが不足してくると、以下のような甲状腺機能低下症の症状が現れます。

  • 疲れやすい、だるい

  • 寒がりになる

  • 体重が増えやすい(食べる量が増えていないのに)

  • 顔や手足のむくみ

  • 声がかすれる

  • 便秘がちになる

  • 脈が遅くなる、眠気が強い

  • 抜け毛や肌の乾燥

  • 気分の落ち込みや物忘れ

「更年期かな?」「うつかも?」と思っていた方が、実は橋本病だったというケースも少なくありません。

橋本病の原因について

橋本病の主な原因は自己免疫反応です。

本来、外敵から身を守る免疫が、自分の甲状腺組織を攻撃してしまい、慢性的な炎症を引き起こします。

主な要因には以下が挙げられます:

  • 遺伝的な体質(家族に甲状腺の病気がある)

  • 女性ホルモンの影響(妊娠・出産・閉経時期に発症しやすい)

  • ストレスや環境の変化

  • ウイルス感染の影響

  • ヨウ素の過剰摂取(海藻の摂りすぎなど)

橋本病は女性に多く、特に30代以降に増加します。
当院でも日々、疲れやすさを訴える女性の中から、橋本病が見つかるケースが多くあります。

橋本病の病気の種類について

橋本病は「慢性甲状腺炎」とも呼ばれ、以下のように進行具合や合併症の有無で分けられます。

  • 橋本病(初期)・・甲状腺機能は正常だが、自己抗体(TPO抗体、TG抗体)が陽性

  • 甲状腺機能低下症を伴う橋本病・・ホルモンが不足し、体に不調が出る段階

  • びまん性甲状腺腫型・・甲状腺が全体的に腫れているタイプ(首の違和感や圧迫感)

  • 結節型・・しこりや腫瘤があるタイプ。腫瘍の精査が必要なことも

当院では、甲状腺エコーによる腫れやしこりのチェックも初診時から可能です。
必要に応じて、詳細な検査や他院での精査も迅速にご案内いたします。

橋本病の治療法について

橋本病そのものを「根本的に治す」治療法は現在のところありませんが、症状を抑え、生活に支障のないようにコントロールすることは十分可能です。

1. 経過観察(ホルモンが正常な場合)

橋本病と診断されても、ホルモンバランスが正常な場合は、治療の必要はありません。
定期的な血液検査とエコー検査で経過を見守ります。

2. ホルモン補充療法(機能低下がある場合)

甲状腺ホルモン(レボチロキシン=チラーヂンSなど)を内服し、不足分を補います。

  • 毎日1回の内服

  • 妊娠希望の方にも安全

  • 一生続くこともありますが、副作用はほとんどなく、生活に大きな制限はありません

3. 妊娠・出産を希望される場合の対応

妊娠前後は甲状腺ホルモンの管理が非常に重要です。
当院では、妊娠希望の方や妊娠中の方にも適切なホルモン量を調整し、出産まで安心して過ごせるようサポートしています。

4. 甲状腺腫瘤がある場合の対応

しこりが見られる場合は、エコーでの精査や採血、必要に応じて専門施設への紹介も行っています。

橋本病についてのよくある質問

Q1. 橋本病は治らないのですか?

A1. 自己免疫の異常そのものを完全に治すことは難しいですが、症状を抑える治療は可能です。多くの方が日常生活を問題なく送っています。

Q2. 一生薬を飲み続ける必要がありますか?

A2. ホルモン低下がある場合は、薬で補う必要があります。量は調整可能ですし、定期的な検査で見直します。

Q3. 橋本病と診断されたら妊娠は難しいですか?

A3. 適切に治療すれば妊娠・出産は十分可能です。甲状腺ホルモンが不足していると妊娠しにくくなる場合があるため、早めの治療が大切です。

Q4. 「疲れやすい」だけでも甲状腺の病気を疑うべきですか?

A4. 疲れやすさは他の病気でも見られる症状ですが、血液検査で簡単に調べることができます。気になる方はお気軽にご相談ください。

院長より

「なんとなく体がだるい」「調子が悪いのに原因がわからない」
そんな症状の裏に、甲状腺の病気が隠れていることは少なくありません。

橋本病は、進行してから見つかると長引いてしまうこともありますが、早期発見と適切な管理で、症状を最小限に抑えられます。

私たち「かけい内科 糖と甲状腺のクリニック」では、甲状腺専門医による丁寧な診察と、エコー・血液検査による精密な診断体制を整えています。
どんな小さな体調の変化でも、お気軽にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME