手が震える(手指振戦)
「字を書こうとすると手が震える」「コップを持つときに手がプルプルする」「緊張していないのに手が震える」
このような“手の震え(手指振戦)”は、神経の異常やストレスだけでなく、甲状腺ホルモンの異常によって引き起こされることがあります。
特に甲状腺ホルモンが過剰になる『バセドウ病』では、細かく速い震え(細かい振戦)が現れるのが特徴です。
当院「かけい内科 糖と甲状腺のクリニック」では、甲状腺疾患を専門的に診療しており、手の震えを含む体のサインに丁寧に対応しています。
手の震え(振戦)とは?
振戦とは、自分の意思に関係なく体の一部が規則的に小刻みに動いてしまう状態です。とくに手や指先に出やすく、「細かく震える」感覚が持続的に続くのが特徴です。
震え方の特徴や、いつ・どんな時に出るか(安静時か動作時か)によって、原因となる疾患が異なります。
手が震えるときに考えられる原因
手の震えにはさまざまな原因がありますが、そのなかでも内科的な要因として次のようなものがあげられます。
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甲状腺ホルモンの過剰(バセドウ病など)
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低血糖(糖尿病治療中の方など)
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薬の副作用(抗うつ薬・気管支拡張薬など)
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カフェインやアルコールの過剰摂取や離脱
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自律神経の過敏(ストレスなど)
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神経系疾患(本態性振戦やパーキンソン病など)
中でも甲状腺機能亢進症では、心拍数の上昇やイライラ、不眠などと一緒に、特徴的な“細かく速い震え”がみられます。
考えられる疾患
手の震えの症状から考えられる疾患として、次のようなものがあります。
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バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
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本態性振戦
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パーキンソン病
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低血糖発作(糖尿病治療中の方など)
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自律神経失調症
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アルコール依存症・アルコール離脱症状
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多発性硬化症
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褐色細胞腫(副腎腫瘍)
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肝性脳症(肝疾患による)
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薬剤性振戦(抗うつ薬、気管支拡張薬など)
これらは問診や身体所見、血液検査、神経学的検査などを通して、総合的に判断していきます。
手が震えるときの甲状腺疾患のサイン
バセドウ病などの甲状腺機能亢進症では、次のような症状が併発することがあります。
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細かく震える手(特に指先)
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暑がりで汗をかきやすい
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動悸・息切れ
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食べても痩せる
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イライラしやすい
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不眠
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眼球が出てきた感じがある(眼球突出)
こうした症状がある方は、甲状腺ホルモンの異常が手の震えの原因となっている可能性が高いため、早めの受診がおすすめです。
手の震えの検査と治療
主な検査
当院では、手の震えがある方に対して、次のような検査を行います。
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血液検査(甲状腺ホルモン:TSH、FT4、FT3)
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甲状腺自己抗体(TRAbなど)
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甲状腺エコー検査
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血糖・HbA1c(低血糖の評価)
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肝機能・腎機能・電解質バランスなど
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必要に応じて神経内科への紹介
治療の方向性
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甲状腺機能亢進症が原因
抗甲状腺薬(メルカゾールなど)を用いた治療を行い、ホルモンバランスを整えます。必要に応じて心拍数を落ち着かせる薬(β遮断薬)を併用することもあります。 -
低血糖が原因
食事やインスリン・薬剤の調整を行い、血糖コントロールを安定させます。 -
神経疾患や本態性振戦
専門医と連携しながら適切な薬物療法やフォローを行います。
手が震えるときによくある質問
Q1. 若いのに手が震えるのはおかしいですか?
A1. 年齢に関係なく、甲状腺ホルモンの異常やストレス、カフェインの影響などで手が震えることはあります。違和感があれば一度ご相談ください。
Q2. 手の震えが出たり引いたりします。大丈夫ですか?
A2. 発作的に出る場合、低血糖や甲状腺の変動が関係している可能性があります。日常のリズムや食事との関係も含めてチェックが必要です。
Q3. 神経の病気じゃないかと心配です。内科でも診てもらえますか?
A3. はい。内科ではまず内分泌・代謝の異常がないかを評価し、必要に応じて神経内科とも連携いたします。まずはお気軽にご相談ください。
院長より
「手が震える」という症状は、年齢やストレスのせいと思われることが多いですが、甲状腺ホルモンの異常という“治療できる原因”が隠れていることもあります。
とくにバセドウ病は、若い女性にも多く、気づかないうちに体に負担がかかっているケースもあります。
私たち「かけい内科 糖と甲状腺のクリニック」では、甲状腺疾患を専門に診療しており、震えの原因がホルモンによるものであれば、検査・診断・治療までスムーズにご対応できます。
ちょっとした不安でも、安心してご相談いただける環境を整えております。東浦和駅から徒歩2分、通いやすい立地でお待ちしています。
