健診で尿酸値が高いと言われた
「健診で尿酸値が高いですね」と言われたけれど、痛みもないし放っておいても大丈夫…
そう思っていませんか?
尿酸値が高い状態(高尿酸血症)を放置していると、ある日突然“痛風発作”が起きることもありますし、じわじわと腎臓や血管にダメージが蓄積していきます。
また、尿酸値の異常は、糖尿病やメタボリックシンドローム、甲状腺の病気など、他の内科的疾患が隠れているサインでもあります。
当院では、生活習慣の見直しから合併症の管理、必要に応じた薬物治療まで、一人ひとりに合わせた診療を行っています。健診で指摘を受けた方は、症状がなくてもお気軽にご相談ください。
尿酸と高尿酸血症とは?
尿酸とは、プリン体(細胞の代謝産物)からできる老廃物で、通常は腎臓から尿として排出されます。
しかし、体内で尿酸が過剰に産生されたり、排泄がうまくいかないと、血液中の尿酸値が高くなります。
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健常成人の尿酸値の基準値:3.6〜7.0mg/dL
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7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」
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8.0mg/dL以上が続くと、治療が必要になるケースも
尿酸値が高くても多くの場合は無症状ですが、放置すると様々な病気を引き起こします。
尿酸値が高くなる原因
尿酸値が高くなる原因には、次のような要因があります。
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プリン体の多い食事(肉・魚卵・ビールなど)
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アルコールの過剰摂取
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肥満やメタボリックシンドローム
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糖尿病や高血圧
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脱水や尿量の低下
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腎機能の低下
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薬剤(利尿薬、アスピリンなど)
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甲状腺機能異常(特に機能低下症)
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遺伝的体質や家族歴
考えられる疾患
尿酸値が高いことから考えられる疾患には、以下のようなものがあります。
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高尿酸血症(原発性・続発性)
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痛風(急性関節炎)
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腎障害(尿酸腎症、腎不全など)
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メタボリックシンドローム
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2型糖尿病
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高血圧症
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慢性腎臓病(CKD)
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脂質異常症
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甲状腺機能低下症(橋本病など)
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多血症・白血病・悪性腫瘍による尿酸産生過剰
尿酸と甲状腺の関係
甲状腺機能低下症(橋本病など)では、尿酸の排泄機能が落ち、尿酸値が高くなることがあります。
また、以下のような体の変化を伴っている場合、甲状腺疾患の可能性が高まります。
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寒がり
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便秘
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体重が増えやすい
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疲れやすい
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むくみ
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脈が遅くなる
これらの症状と尿酸値の上昇が同時に見られる場合は、甲状腺ホルモンの検査をおすすめします。
検査と治療について
当院で行う主な検査
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血液検査(尿酸値、腎機能、肝機能、血糖、脂質)
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甲状腺ホルモン(TSH、FT4)
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尿検査(尿中尿酸、蛋白、潜血)
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必要に応じて心電図、腹部エコー
治療のポイント
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食事と生活習慣の見直し
・プリン体を控えた食事
・水分をしっかり摂る(1.5〜2L/日目安)
・アルコール制限
・適度な運動と減量 -
薬物療法(尿酸降下薬)
・フェブキソスタットやアロプリノールなど
・尿酸値が9mg/dL以上、または合併症がある場合に適応されることが多いです -
合併症(糖尿病・高血圧・甲状腺疾患)への包括的治療
よくある質問
Q1. 尿酸値が高いだけで痛風になるのですか?
A1. 痛風になるリスクは上がりますが、全員が発症するわけではありません。症状がなくても合併症予防のため、対策が必要です。
Q2. コレステロールや血糖も高いのですが関係ありますか?
A2. はい、メタボリックシンドロームや甲状腺疾患などが背景にある可能性があります。一緒にチェックしておくと安心です。
Q3. 水をたくさん飲むと尿酸値は下がりますか?
A3. 水分摂取は尿酸を体外に排泄する助けになります。脱水を避けることも重要です。
院長より
「尿酸値が高い」と言われたけれど、症状がないからと放置してしまう方が多い印象です。
でもその間に、腎臓や血管に少しずつ負担がかかっているかもしれません。
当院では、甲状腺・糖尿病・脂質・高血圧といった生活習慣病のトータル管理を得意としています。
また、甲状腺機能低下が原因で尿酸値が高くなっているケースもよく見受けられます。
健診で異常を指摘された方は、症状がなくてもぜひ一度ご相談ください。
東浦和駅から徒歩2分。忙しい方にも通いやすいクリニックです。
