たくさん水分を摂りたくなる(多飲)
「最近、水を飲む量が増えた気がする」「1日中喉が渇いて水を手放せない」「夜中にも水を飲みに起きてしまう」――こんな症状が続いていませんか?
単に「水分を摂る習慣がある」だけであれば問題ありませんが、**体が異常に水分を欲しがっている状態=多飲(たいん)**は、体の中で何らかの異常が起きているサインであることがあります。
当院「かけい内科 糖と甲状腺のクリニック」では、糖尿病や内分泌疾患を専門に診療しており、多飲の背景にある原因を丁寧に評価し、早期発見・早期対応を大切にしています。
多飲とは?
多飲とは、「日常生活で必要とされる以上の水分を摂取している状態」を指します。医学的には、1日3リットル以上の水分摂取が続く場合、明らかに「多飲」の可能性があります。
ただし、運動や気温、発熱、食事内容によって一時的に水分摂取が増えるのは正常範囲です。問題となるのは、「喉の渇きが強い」「いつも水を飲んでいたい」「水を飲んでも渇きが癒えない」というような状態が長期間続く場合です。
多飲の主な原因
多飲の原因は一つではありません。次のような原因が考えられます。
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血糖値の異常(糖尿病)
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尿量の増加(多尿)による二次的な渇き
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ホルモンバランスの異常(尿崩症など)
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口腔乾燥(ドライマウス)やシェーグレン症候群
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精神的ストレスや不安(心因性多飲)
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薬の副作用(利尿薬など)
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高カリウム・高カルシウム血症
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習慣的な水分摂取(癖)
原因によって対処法も大きく異なるため、正確な診断が重要です。
考えられる疾患
多飲が続いている場合、以下のような疾患の可能性があります。
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糖尿病
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尿崩症(中枢性または腎性)
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心因性多飲(習慣性多飲症)
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シェーグレン症候群(自己免疫によるドライマウス)
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慢性腎臓病(CKD)
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甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
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高カルシウム血症
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副腎不全(アジソン病など)
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薬剤性多尿・多飲(利尿剤や一部の抗精神病薬)
これらの疾患は、いずれも早期発見が重要です。多くは血液検査や尿検査、ホルモン検査で診断が可能です。
多飲に伴いやすい症状
多飲が単独で起こることもありますが、次のような症状を伴うことも多く、病気の手がかりになります。
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頻繁に尿に行きたくなる(多尿)
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喉が渇いてたまらない(口渇)
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倦怠感や疲れやすさ
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体重減少
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手足のしびれやむくみ
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夜間の頻尿や眠れない
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目のかすみ
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吐き気、食欲不振(特にホルモン異常がある場合)
これらの症状がある場合、早めの受診が特に大切です。
多飲が気になるときの検査と治療
当院では、多飲の症状がある方に対して、以下のような検査を行います。
検査内容
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血液検査(血糖、電解質、腎機能、ホルモンバランス)
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HbA1c検査(糖尿病の指標)
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尿検査(尿比重、尿浸透圧、尿糖など)
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甲状腺・副腎機能検査
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必要に応じてホルモン刺激試験やエコー検査
治療方針
原因によって治療は異なりますが、主な方針は以下の通りです。
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糖尿病の場合:血糖コントロールによって多飲は改善します
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尿崩症の場合:ホルモン補充治療や飲水管理
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シェーグレン症候群:乾燥対策と根本治療の検討
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心因性多飲:生活指導や心理的なサポート
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薬剤が原因の場合:使用の見直しや変更
多飲についてのよくある質問
Q1. 水をたくさん飲むのは体に良いことではないのですか?
A1. 適切な水分補給は大切ですが、飲み過ぎはかえって体に負担をかけることがあります。1日3リットル以上飲んでいて、喉の渇きが強い場合は病気が隠れていることもあります。
Q2. 糖尿病でも水をたくさん飲むと聞いたのですが?
A2. はい、血糖が高くなると尿の量が増えるため、体が自然と水分を欲しがる状態になります。これが糖尿病の典型的な症状の一つです。
Q3. 水を飲んでも飲んでも喉が乾くのは危険ですか?
A3. 単なる脱水ではなく、尿崩症や糖尿病などの疾患のサインである可能性があります。特に長く続く場合は早めに検査を受けましょう。
院長より
「最近、水ばかり飲んでいる気がする」「でも忙しくて病院に行けていない」という方も多いのではないでしょうか。多飲という症状は一見些細なことのようでいて、実は内科的な疾患、特に糖尿病やホルモンの病気の初期症状であることが少なくありません。
私たち「かけい内科 糖と甲状腺のクリニック」では、糖尿病専門医・内分泌専門医が在籍しており、水分摂取の異常や渇きの背景にある原因を丁寧に探り、患者さんの生活に合わせた治療をご提案しています。
東浦和駅から徒歩2分と通いやすい立地で、検査もその場でスピーディーに対応できます。ちょっとした違和感が、健康の大切なサインになることもあります。気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。
